20代後半、ある日私は痔をこじらせ手術をすることになりました。
いぼ痔・切れ痔・肛門ポリープの手術です。
日本人の3人に1人は痔にかかっていると言われるほど、痔はとても身近なものですよね。
痔の手術といえば10日ほど入院が必要な場合もありますが、当時私は仕事を長く休むことが難しく悩んでいたところ、日帰り手術を行っている病院を見つけました。
そこの病院では、いぼ痔はジオン注射治療という痛みの少ない治療を行っています。
内痔核に注射で薬を投与し、痔に流れ込む血液の量を減らして痔を小さくしていく方法。切らない治療なので術後の痛みが少ないです。
痔に悩んでいる人やこれから手術を受ける人の参考になればと思い、記事にまとめました。
この記事では、「痔の発見〜手術前」のことをお話したいと思います。
手術当日〜現在までの話は以下の記事をご覧ください。
痔の手術2,3年前〜痔に気づく〜

痔の手術から遡ること約3年。
23歳くらいだった私は、ある日お風呂で肛門にぷくっとしているものがあることに気づきました。
痛くも痒くも何ともありません。
「もしかしてこれが痔…?」と思いましたが、痛くも何ともないためそのまま放置していました。
それから月日が経ち、たまに排便時に中からぷくっと出てくるものが何となく気になっていました。
これがいぼ痔だと分かるくらいになっていました。
しかし、すぐに引っ込むし痛みも気になりません。
そして手術から約2年前、ある日の排便時に便器を見ると、、
便器が真っ赤!!
驚き、すぐに病院へ行きました。
そんなことを考えながら人生初めての肛門科。
なかなか若めの男の先生でした🙄(恥ずかしー)
が、そんなことは気にせずお尻を見てもらう…
診断結果は、いぼ痔(内痔核1度)
病院へ行く前にネットでも調べていたのですが、内痔核には進行レベルがあります。


画像引用:小林製薬
これの私は1度でした。
病院では痔の仕組みや生活改善などのお話を聞き、注入軟膏をもらって帰りました。
もらった軟膏を塗っていたのですが治りきらず、結局市販のボラギノールを塗って何とかおさまりました。
痔の手術8ヶ月前〜再発〜

一度痔の症状がおさまってからは、たまにお尻からぴょこっと出てくるものがありましたが、特に困らない程度で何もせず普通に過ごしていました。
そして手術から約8ヶ月前、便がかたい日が続いたため排便のたびに痛みが出るようになってきました。
その頃、前回の痔発症から引っ越しをしていたので、とりあえず近くの病院で診てもらいました。
特に詳しい話はされず、薬だけ渡されました。
今思うとここの病院は結構淡々としていて、もっと早くちゃんとした病院へ行けばよかったと思いました。
この時も、薬のおかげで何とかおさまりました。
痔の手術6ヶ月前〜悪化し超痛い!大きな病院へ〜

前回の発症から2ヶ月後、手術から約6ヶ月前です。
また便がかたくなっていたこともあり、お尻が切れるのが分かりました。
今度は、血も出るしトイレは痛すぎるし排便の後も痛みが続くし…と、とても最悪な状態です。
その頃ちょうど同じタイミングで夫の妹が大きな病院で痔の手術を受けたと聞き、そこに私も診察へ行くことにしました。
そこの病院は大腸・肛門専門の病院で、検索すると関東の病院でもトップに出てくるくらいとても有名で人気の病院のよう。
病院の中は広く、座れないくらい患者さんがたくさん…特に男性が多いイメージでした。
長い時間待ってやっと診察。
診察室はいくつかあって、先生はとても丁寧で好印象でした。
そこで聞いた結果は、切れ痔2個・肛門ポリープ2,3個・いぼ痔2,3個(内痔核3度)
いぼ痔がかなり悪化していました。
肛門ポリープは、切れ痔が慢性化することによってできるそう。
そして私の切れ痔は慢性化していただなんて…
前回の病院でどうしてそこまで深い話がなかったのだろうと、悲しくなりました。
先生にも、「この状態は手術をしてもいいレベル」と言われました。
手術は10日間ほど入院が必要だそう。
この日は血液検査をし、注入軟膏と緩下剤をもらってまた2週間後にきてくださいと言われ帰宅しました。
そして2週間後、血液検査は異常なし。お尻は診てもらうと切れ痔が1つ治っていました。
「手術をしてもいいレベルではあるけど、今すぐにしなければならないという訳ではない」というようなお話でした。
とりあえずもらった薬を使い水分摂取にも気をつかい、手術のことを考えつつ経過観察することにしました。
痔の手術2,3ヶ月前〜日帰りできる病院へ〜

痔の手術2,3ヶ月前、私は結婚式を控えていたため結婚式終わってから考えようと思っていたところ、また痔が悪化してしまいました。
前回行った病院では手術をすると10日間入院が必要だと言われており、仕事を長く休むことは難しかったので他でできるところがないか探しました。
すると、日帰り手術を主にやっていて術後の痛みが少ないレーザー手術を行っている病院を見つけました。
さらにそこではいぼ痔は痛みの少ない「ジオン注射治療」を行っているとのこと。
内痔核に注射で薬を投与し、痔に流れ込む血液の量を減らして痔を小さくしていく方法。切らない治療なので術後の痛みが少ない。この治療を受けるには、3ヶ月は避妊してくださいと言われました。
いぼ痔3度でも日帰りでき、年間1300人ほどの手術をしている実績もあり、酷くないものであれば費用も4〜5万円くらいでできるということを知り、そこの病院へ行くことにしました。
病院はとても綺麗な病院。
肛門科以外にも色々な科があるので「あの人も痔なのかな?」などと思われる心配はありません。
妊娠出産でまた痔になるなら、その後に手術という考えもあるかなと思って聞いてみました。
ひええええ💦
そこで私は手術をしようと決めました。
手術について話を聞き、費用は私の場合4万円ほどで済むとのこと。
(※症状によってはもっと高くなる場合もあります)
その頃私は、結婚式と新婚旅行を控えていて仕事が休みの日も打ち合わせや準備で忙しく、また手術後もし何かあって結婚式や新婚旅行に支障があると心配なので、全て予定が終わってから手術をお願いすることにしました。
注入軟膏と緩下剤をもらい、毎日気をつけて過ごしました。
痔の手術約1ヶ月前〜手術前の検査〜

手術の約1ヶ月前、必要な検査を行いました。
- 血液検査
- 胸部レントゲン
- 心電図
この3つを行い、その日は帰宅。
内視鏡検査などはありませんでした。
いよいよ次は手術当日です。
私は、いぼ痔をジオン注射で治療し、切れ痔と肛門ポリープをレーザーで治療することになりました。
手術には麻酔が必要で、仙骨硬膜外麻酔といって尾てい骨の少し上のところに麻酔をします。
手術や麻酔についての同意書にサインをしてこの日は帰宅しました。
この続きは別記事で「手術当日〜現在」としてお話します。
- 水分をこまめにとる(一度に多くとると尿になるので少しずつとる)
- 食物繊維をとる
- トイレにこもらない
- トイレでいきみすぎない(かたくて出なかったら無理に出さない)
- 湯船に浸かる、体を冷やさない
- 長く同じ体勢でいない
- アルコールや刺激物は控えめに